女ゴコロを学ぶ Vol.303
高まるニーズ“産後ケア”
こんにちは！女ゴコロマーケティング研究所の木田です。
皆さんは“産後ケア”という言葉を知っていますか？
出産直後のお母さんは
ホルモンの劇的な低下によって
身体的な疲労と精神的に不安定な状態にあるにも関わらず
心身の回復に必要な十分な休息やケアを受けることもなく
２４時間体制で乳児のお世話をし命を預かるという激務に突入します。
医学的には問題がないと診断されていても
この時期を不安定なまま過ごすことになれば
子どもとの関係や夫婦関係
さらには職場への復帰や復帰後のパフォーマンスにも
悪影響を及ぼします。
そんな中、ようやく日本でも注目され始めたのが
“産後ケア”という考え方。
「妊娠出産は病気じゃないから…」
その後に続く
“だから、甘えるんじゃない”
“弱音を吐くなんて母として情けない”
というプレッシャーに耐え
ただひたすら頑張るという時代が
変わり始めている
というのは本当に喜ばしいことだと思います。
特に近年は高齢出産が増え
妊娠中のリスクだけでなく分娩時間も長くかかることで
産後の回復に時間がかかる人が増えたり
両親の高齢化や遠隔地に居住しているなど
家族の支援が受けられない人も増えていて
以前よりも増して、産後の負担が増えているのではと感じます。
かくゆう私もこの２つに該当し産後は本当に過酷でした。
一時は復帰をあきらめそうになるほどに…。
あの時に適切な“産後ケア”を受けられていれば
どんなに救われていたかと今でも思います。
産後ケアサービスには
助産師や看護師が自宅に訪問し
母子のケアや育児の相談・指導に乗るタイプのものもあれば
施設に宿泊し心身ともにリラックスをしながら
専門スタッフのケアを受けられるというものもあり
特に都心部では「産後ケアホテル」の開業が相次いでいます。
現在の価格は１泊５万円程度～となかなかのものですが
１０か月にも及ぶ妊娠生活と命がけの出産を経て
新たに始まる乳幼児期の育児を頑張る
自分へのご褒美として
頑張ってくれた妻、嫁、愛しい娘への
感謝と慰労の気持ちとして
これからの夫婦関係や母子の健康、復帰への道を
よりよいものとするためと考えれば
導入の価値は十分にあるのではないかと思います。
海外ではすでにメジャーな存在の産後ケアサービスも
日本ではまだ始まったばかり。新しい市場です。
日本に合った利用のしやすいサービスが生み出され
これからもっと普及していくことを願ってやみません。
今年度の募集はラスト！ 残席“１”となりました
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