女ゴコロを学ぶ Vol.287

大河に学ぶ、女性のことは女性に聞くべし!


こんにちは!女ゴコロマーケティング研究所の木田です。


皆さんは、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ご覧になられていますか?


まるで「仁義なき戦い」か?「ゴッドファーザー」か?
と例えられるくらい


血で血を洗う権力抗争を繰り返す
近年まれにみる鬱展開、闇落ちする主人公のドラマとして話題です。


脚本は日本を代表するといっても過言ではない「三谷幸喜」氏。

緩急、そしてユーモアとシリアスの匙加減が絶妙で
悲喜劇的な展開は「シェイクスピア」の要素も感じられます。

そして一人一人のキャラクターが面白い。


いつも思うことですが


男性が主人公の大河ドラマで
権力争いの激しい時代を描くというと

そこにでてくる女性はどこか添え物扱い

男性にとって便利な道具として扱われ
翻弄されて終わることが多いのですが


この「鎌倉殿の13人」では


北条政子はじめ、女性キャラクターもとても魅力的で
発する言葉も会話も妙にリアリティがあって面白いのです。


実際、鎌倉時代は女性が強かったとも言われているのですが
やはりここは脚本の力によるところが大きいと思います。

ところが、当の三谷氏は女性を描くのが苦手だそうで

昔から「女性を描くのが下手だ」と言われ続け
トラウマになっているのだそう。


どうすればうまく描けるのかも未だわからない。


えっ?じゃあ鎌倉殿はいったいどうしちゃったのか?


今回は自分ではもう無理だと判断し


とにかく女性スタッフの意見を聞きまくったのだそうです。

 「このキャラはこんなこと言わない」

 「こんな女性はみんな嫌いだと思う」


時には、意見を参考に脚本を書き直すこともあったとのこと。

そして、本作で女性の描き方が良くなっているなら
それは全部女性スタッフのお陰だと。


凄いですね。


先にも書きましたが、三谷幸喜氏といえば日本を代表する脚本家。
数々のヒット作を世に生み出し
長編の大河ドラマも今回で3作目。


そんな脚本家にダメ出しできる女性スタッフと
素直に受け入れ改善できる大御所脚本家。


普段からそのような関係性がなければ
できないことだと思います。


これを企業に置き換えてみましょう。


自社の商品・サービスを女性客に届けるため
自社の女性がさらに活躍できるようにするため


女性に意見を聞いていますか?
本音を言いやすい環境、関係性を築いていますか?
聞いた意見をしっかりと活かして改善、改革していますか?


もし、多くの企業が本当にできていたら

未だに度々起こるジェンダー炎上も防ぐことができるだろうし

女性の困りごとの多くは解決に至っていて
女性の活躍はもっと進んでいると思います。


日本の企業の中で まだまだ女性はマイノリティです。

マイノリティである女性が組織の中で本音を言えているのか?


聞いているつもりの上司(≒男性)
本音を言えない部下(≒女性)


を解消するためにまずは

「聞く姿勢」を見つめなおし

「言える環境づくり」に取り組むべきだと思うのです。



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