女ゴコロを学ぶ Vol.286

ロスフラワーと花のある暮らし


こんにちは!女ゴコロマーケティング研究所の木田です。


コロナ禍で冠婚葬祭イベントが減少し
花卉業界全体が低迷する一方で

花のあるライフスタイルを提唱し
一貫して個人が自宅で楽しむ花や花器などを販売してきた
「青山フラワーマーケット」などは

巣ごもり消費の影響で売上を伸ばしていると言います。


また、最近では定期的に季節のお花を自宅に届けてくれる
サブスクサービスも人気です。

サービスの多くは生産者から直接仕入れたり
ポストに入る大きさ、パッケージにこだわったりして
極力コストダウンし 1回あたり1,000円前後から始めることができます。


花屋で色とりどりの花を目で見て自分で選ぶ楽しさと
季節の花を選んでもらい何が届くかわからない楽しさ

花の楽しみ方の選択肢が増えました。


中には近年課題とされてきた「ロスフラワー」に着目し

規格外で一般市場に流せなかったり
使われる予定のイベントの中止など

様々な理由で廃棄されるはずだった花を仕入れ

余剰在庫を持たず売り切りの仕組みを取り入れるなど

コストダウンと共に環境問題に取り組む企業も増えてきました。


もともと、鮮度が命の花。

コロナ禍となる前から廃棄問題は存在し

一般的な生花店では30%~50%の花が売れ残って廃棄され
その経済損失は年間1500億円とも言われてきました。


生花を活けると必ず最後にはゴミになりますが
その花自体、自分が購入しなければ
日の目を見ることなく捨てられる命だったのだと思うと


単に美しさを愛でること以上の
心の豊かさ、花を買う動機が芽生えてきます。


鮮度やトレンド、利便性を追求することによって生じる
食品、花、衣類をはじめとする様々なロス…。


ロスにかかるコストはもちろん消費者が負担し
モノの値段に跳ね返ってきます。


燃料高騰や円高の影響で多くが値上がりしていく中で
ロスを見直し、新たな仕組みや価値を見出すことができれば


資源や社会、経済的にも持続可能な発展を見込める余地は
まだまだあるのではないかと思うのです。



 ▽ 社長対談「青山フラワーマーケット」の女ゴコロ視点 ▽
 https://onnagokoro.com/case_vol2/



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