女ゴコロを学ぶ Vol.328
店はメディア化で生き残れ!
こんにちは!女ゴコロマーケティング研究所の木田です。
なにかを買おうとしてお店(ECサイト)に行ったのに
商品がたくさんあり過ぎて
どれにしようか迷い
結局1つに絞れず買うのをやめた経験はないですか?
モノと情報が溢れる現代
大量の商品、情報の中から
自分にぴったりのモノを選び取るのは至難の業です。
時間もかかるし、かといって適当に選んで失敗はしたくない。
コスパの悪い買い物なんてしたくない。
たくさんの中から1つを選び取ることは
非常にストレスのかかる行為で
私たちはそのストレスを回避するために
選ぶという行為を先伸ばしにしたり
選ぶこと自体を辞めてしまうという心理(決定回避の法則)が働きます。
また、消費の7割~8割が
入店前に何を買うか決めていない「非計画購買」です。
例えば
・ビールを買おうと思っているが、銘柄は特に決めていない
・ビールを買うつもりが、店頭で気が変わり缶チューハイを買った
・A社のビールを買うつもりが、店頭で気が変わりB社のビールを買った
・ビールを買うつもりはなかったが、店頭で欲しくなりビールを買った
これらは全部、非計画購買です。
消費者は、売場が与える「情報」に影響され
買う・買わない、または、どの銘柄を選ぶかといった
決断をしているのです。
お店(ECサイト)は
とにかくよい品、価格競争力のある品を
たくさん並べれば売れると考えがちですが
それだけでは売れません。
「今、何を買うべきか」
「自分の好みやニーズにあう商品はどれか」
「好奇心を刺激する予期せぬ発見」
そんな情報やメッセージが
お客様の目に、ココロに、瞬時に伝わってはじめて
「売れる」という結果に繋がるのです。
これからのお店は
「情報を伝達する媒介になること」=「メディア化」し
お客様をノンストレスかつスムーズに
最良の意思決定に導くことが求められます。
今、ここで売るべき商品の「価値」の伝達を
メーカーや情報サイト、インフルエンサーの発信に頼っていませんか?
お客様は何かを買おうと財布を握ってお店(ECサイト)へ来ています。
ワンアクション。ほんの少し手を伸ばすだけでカートに商品が入る。
そのチャンスをみすみす逃すことのないよう
自らがメディアとなり発信していきましょう。
店にとっても、お客様にとっても
最良の選択を促すためにはどんな情報、どんな見せ方が必要か?
リアル店舗は、その利点を生かし
視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚 五感をフルに活用した価値訴求を
EC店舗は、視覚に訴え
いかにリアルを凌駕する魅力の発信ができるかが鍵を握ります。
「店はメディアである」
そう意識を変えるだけで視点は変わってくるはずです。