女ゴコロを学ぶ Vol.308

一人だけれど 独りじゃない 女性の“ひとり旅”


こんにちは!女ゴコロマーケティング研究所の木田です。


飲食店やレジャー施設をひとりで利用する
「おひとりさま」や「ソロ活」は
未婚率の増加やコロナ禍でのライフスタイルの変化を背景に
年々増えていて
その行動範囲も広がっています。


じゃらん宿泊旅行調査2023によると
国内宿泊旅行の同行形態の1位は「夫婦2人」25.5%
2位が「一人旅」19.8%
「友人との旅行」は12.8%で減少傾向と言います。

今や、女性の友達同士の「女子旅」から「女のひとり旅」がトレンドに。

SNSでも“@女ひとり旅”とついたアカウントや
ハッシュタグ、サークルなんかをよく見かけるようになりました。


昔に比べ、女性のひとり旅のハードルも低くなりました。

少し前までは
旅行ツアーや、観光地のホテルや旅館を予約しようとしても
最小単位は2名からで
仕方なく断念するか
街中のビジネスホテルに宿泊するしかなかったのですが
最近は、ひとり客を歓迎するツアーも宿泊施設も増えてきました。

また、
SNSを通じて経験者が情報発信を積極的に行っているお陰で
初心者はその旅をなぞることで安心してチャレンジできる。
というのもハードルが低くなった要因だと思います。


人の価値観は多様化し
好きなこと、嫌いなことも
いつ、何に、どれくらいのお金と時間をかけたいかも人それぞれ


ひとり旅を楽しんでいるという、ある女性タレントの
「スケジュールと予算と価値観の合う友達ってほぼいなくない?」
という言葉が まさに的を得ていると思います。


しかし、女性のひとり旅志向が高まっているからといって
女性は「孤独」を好んでいる訳ではありません。


旅先の「いいな」と感じる写真をSNSなどで共有して
リアルタイムに家族や友人、フォロワーと交流したり

現地で迎えてくれる宿泊施設やお店の方、旅行者同士との
触れ合いや体験を楽しんだりしています。

一人だけど独りじゃない。

一人だけれど寂しくない。


自分のやりたいこと、マイペースを優先しつつ
適度な距離感で“人の温かみ”を感じられる
場所や施設、サービス、アクティビティがあることが
女性ひとりの旅先として選ばれる条件となるでしょう。


単にハコやモノを用意するだけでなく
訪れる女性の心理や求めるコト、心地よいと感じる塩梅とは?
考えるのもなんだかワクワクしますね。


探求も兼ねて旅に出たくなってきました。