女ゴコロを学ぶ Vol.295
リスクのない偶然の出会いこそ価値
こんにちは！女ゴコロマーケティング研究所の木田です。
前々回のメルマガでは「2023年の消費はどうなる？」というテーマで
いくつかのキーワードについて触れたのですが
失敗しないための『リスク回避消費』や
自分にピタリと合わせる『パーソナライズ消費』が増える一方で
「なにもかも想定通りじゃつまらない」
とういう一見、相反するニーズが
フツフツと湧いてくるのは必然。
それが人の性というもの。
「予期しなかった偶然の出会いにワクワクしたい！」
でもだからと言って失敗は最小限に抑えたい。
そこまで冒険はしたくないけど
できればノーリスクで新しい出会いは欲しい。
そんな思いに応える新サービスが今、支持を集めています。
例えば新潟の日本酒を少量ずつ飲み比べのできる「SAKEPOST」
パックに入った銘柄の違う100mlの日本酒が3パック
ランダムに自宅のポストに届けられ
月々1,210円から楽しむことができます。
日本酒といえば４合瓶（720ml）が主流ですが
ちょっと冒険して買ったはいいものの
イマイチ口に合わず冷蔵庫の肥やしに…。
挙句の果てには料理酒に…。
なんて経験皆さんもあるのでは？
いや、そもそもそれが嫌で
気軽に日本酒には手が出せない人も多いのではと思います。
そういったハードルを下げて
新しい出会いをつくることは
失敗したくない消費者にとってもメリットですが
顧客を拡大したい生産者にとってもメリットです。
気に入ってもらえば指名買いに繋がるのですから。
こういった出会いを提供するサービスは
日本酒に限らず、食品や身の回り品、エンタメと
様々なジャンルに広がっています。
と ここまで聞いて
これって従来からある「頒布会」とどう違うの？って思いますよね。
そうです。
サブスクの普及と同時に再注目されることになっているのです。
従来から進化したのは
ネットを駆使し、
・サービスを楽しむ人同士が交流できたり
・生産者と直接つながることができたり
・気に入った商品を指名買いできる仕組みがあったり
出会いをきっかけにさらに楽しむ仕組みが
システム化されていることでしょう。
消費者にリスクを負わせず
出会いのワクワク感を創出し
そのつながりを維持してさらに関係を深める
ライトユーザーを育てる仕組み。
皆さんのビジネスに当てはめてみると
どんなことができそうですか？
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