女ゴコロを学ぶ Vol.277

体験価値で需要をつくれ!トマトの挑戦


こんにちは!女ゴコロマーケティング研究所の木田です。


3年振りの行動制限のないゴールデンウィーク
皆さんはいかが過ごされましたか?

コロナ下で意識や行動の様々な変化がありましたが
この3年で家庭菜園を始める人が増えました。

お金を出せば、出来上がったものを
安価に簡単に買えるにも関わらず

完成品よりもたくさんのお金と時間、労力をかけて
一から自分でつくる。

つくるプロセスこそに価値があり
そうやってつくったモノには深い愛着が湧くものです。

そういえば我が家でも
子どもがまだ小さい頃に
野菜を好きになってもらおうと
ベランダに大きなプランターをいくつも並べ
トマトやキュウリを育てていました。

肥料や水やり、茂り過ぎた葉の間引きなどに苦心し

何年か楽しんだ後は
プランターや土の処分に苦労したのを覚えています。
(土は家庭ゴミとして捨てられないのです)

以来、また何か育ててみたいけれど
マンション住まいでは難しいし
後の処分が大変と少し億劫になっていました。

しかし!画期的な商品を見つけました。

ケチャップやトマトジュースで知られる
カゴメが発売している「そのまま育てるトマトの土」は

あらかじめ土にトマトに適した肥料が入っていて
直接袋に苗を植え付けられ
育て終わった後は燃えるごみとして捨てられるのだとか。

家庭菜園のハードルがぐっと下がり
楽しむ人の裾野が広がりそうです。

また、カゴメでは栽培キットの販売だけでなく
対面での講習会や専用アプリを使った栽培サポート
収穫したトマトを使ったレシピ情報
栽培者が交流できるコミュニティなども用意しています。

そんなことしたら肝心のトマトが売れなくなるじゃないか?
そんなに手厚くして採算が取れるのか?

と、野暮な質問が飛んできそうですが

そもそも野菜離れが進む中
野菜やカゴメというブランドの体験価値を高めることは
摂取量やブランドロイヤリティに大きく貢献する取り組みだと思います。

皆さんは

お客様の体験価値を高め
需要を喚起したり
興味、関心、愛着心を持っていただき
お客様にとって特別なブランドになるための
取り組みをされていますか?



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