女ゴコロを学ぶ Vol.309
“めんどくさい”が生み出すマーケット
こんにちは!女ゴコロマーケティング研究所の木田です。
ああ、ご飯がない!
おかずをつくる食材がない!
ぱぱっと作れてお腹を満たせるものないかな…。
そんな時、重宝するのがパスタ。
乾麺なので常温で長期間保存は効くし
お値段も安い
冷蔵庫の残り野菜や缶詰などの食材を合わせれば
カップ麺なんかよりも栄養が摂れる気がするし
麺にあえるだけのパスタソースも豊富で
めんどうな時は、麺を茹でてソースをかければ出来上がり!
私も在宅ワーク時の昼食の3回に1回はパスタ。
休日の2回に1回はパスタ。
パスタ様様な毎日です。
そんなお手軽なパスタですが
いや、鍋に水を入れて湯を沸かすのもめんどくさい
火に注意しながらついてなきゃいけないのもめんどくさい
鍋やトング、フライパン…洗い物が増えるのもめんどくさい
でもちゃんと茹でたての美味しいパスタが食べたい!
という究極の「本音」にとことん向き合った商品が
今年3月に永谷園から発売されたパスタソース「パキット」
タイパを重視する一人暮らしや子育て中の女性を中心に
発売から2か月で100万食を出荷するほどの大ヒットとなりました。
レトルトのソースの袋に水と麺を入れて
レンジでチンするだけで美味しいパスタが完成するパキットは
調理や片付けの時間を大幅にカット
ソースの袋は自立するので
出来上がったパスタをお皿に移さずそのまま食べたら
なんと洗い物をゼロにだってできちゃう!
これはもうパスタ界の革命では?
一体、どんな方が開発したのかと調べてみると
営業出身の商品開発未経験の女性でした。
パスタが大好きだけど
仕事で疲れて帰ってからの調理や後片付けが面倒で
自分でつくるのが億劫になる…。
自分自身の「こんな商品が絶対欲しい」が着想のスタートだとか。
おいしいものを食べたければ
手間がかかって当たり前
調理をするなら
洗い物があって当たり前
そんな当たり前に疑問を持ち発想の原点にする
世の中には“めんどくさい”と感じながら
そうするのは当たり前だからと仕方なく受け入れていることが
まだまだたくさんあります。
そこにマーケットは広がっている。
さぁ、どんな“めんどくさい”から着想しましょうか?