女ゴコロを学ぶ Vol.333

高まるソーシャルギフト需要


こんにちは!女ゴコロマーケティング研究所の木田です。


友人が乳がんを宣告され
摘出手術と抗がん剤治療をするということを知ったのは
SNSへの投稿からでした。


20年ほど前に2年だけ同じ会社に勤めた後
お互いに環境の変化を繰り返し
今ではSNSを通して互いの近況を知り
たまにコメントをやり取りする程度のゆるい関係。


そんな彼女に大げさな感じにせず
さりげなく何かお見舞いをしたい。

そう思ってはみたものの
今となってはどこに住んでいるのかも知りません。

SNSの普及と共に
近しい友人でさえ、住所やフルネームを知らないし聞かない。
そんなご時世に
唐突に住所を聞くというのも
相手に変な気を遣わせてしまう…。


そうだ!ソーシャルギフトを利用するのはどうだろう?

ソーシャルギフトとは
送る相手とメールやSNSで繋がってさえいれば
住所、氏名、電話番号を知らなくても
気軽に贈り物を送ることができるシステム。
その市場規模も年々、右肩上がりなのです。


最近では電子チケットやギフトカタログのようなものだけでなく
リアルな商品をチョイスし発送できるサービスも増え
大手百貨店も進出しています。

また「Afternoon Tea」や「Soup Stock Tokyo」などでは
自社のECサイトでもソーシャルギフトを積極的に展開し
数年前とは比較にならないほどの広がりを見せています。


人と人とのつながりの変化に合わせて
ギフトの贈り方も進化する…。


しかし、気軽に簡単になればなるほど
形だけのものとなり
相手を思う気持ちが薄っぺらく感じられやしないかと
引っ掛かってしまうのは私だけでしょうか?


ソーシャルギフトを受け取る相手の気持ち(感情価値)や
欲しいものや好みにどれだけ添うことができるかは
今後のユーザー層の拡大には必要不可欠なことのように思います。


LINEギフトでは
「ほしいものリスト」を友だち同士で共有できるほか
「ほしいものリスト」をAIで解析し
好みそうな商品を提案する機能を検討しています。

個人的には、特定のSNS、特定の商品に限らず
相手の住所がわからなくても送れるサービスや

送る相手のプロフィールやシーン、SNSの投稿を解析して
どんな商品が喜ばれるかをAIが提案してくれ
相談相手になってくれるサービスがあれば嬉しいと思うのです。

みなさんは、どんなサービス、どんなシステムがあれば
もっと積極的に使ってみたいと思いますか?


ますます拡大することが予想させるソーシャルギフト。
今後、どんな発展を見せるのか注目したいと思います。


自社でまだ対応していないという方は
急いでご準備を!!