女ゴコロを学ぶ Vol.325
画期的アイデアはほんの少しの不満に向き合うことから
こんにちは!女ゴコロマーケティング研究所の木田です。
我が家には、高校1年生の息子がいます。
息子のお弁当づくりも慣れてきて
始めた当初は要領が悪く1時間近くかかっていたものが
今では20分くらいに時短できるようになりました。
なぜかって?
朝起きて一からつくるおかずを1品にして
あとは、前日の夕飯の残りや
1食分ずつ小分けにして冷凍した つくり置きおかず。
それに、買い置きしている冷凍食品をポンといれて完成!
この冷凍食品、日持ちはするし
おかずのレパートリーは増やせるし
食材がない!ってときも安心だし
で、常時、冷凍庫には4~5種類はストックしているのですが
いかんせん、かさばるのが難点で…。
他にも冷凍ご飯や急遽夕飯作れない!って時のための
緊急用冷食などを入れると、常時冷凍庫はパンパン。
一度、使うごとに小分けトレイを切り外し、
外袋を小さくたたんでテープでとめる
という努力はしてみるものの
それもまぁ、忙しい朝にはほんの少し面倒で。
そんな小さな小さな不満をやり過ごしながら
毎日のお弁当づくりにいそしんでいたら
なんと!
その小さな不満に寄り添う商品が出たのです!!
味の素冷凍食品の「おべんとPON」
“冷凍庫のスキマに「シュッ!」と収納でき
お弁当箱に直接「ポンッ!」と盛り付けができ
捨てるときは 丸めて「ポイッ!」と捨てられる”
小分けトレイを無くし
コンパクトなスティック型の外袋に
おかずが5個入ったシリーズは全部で5種類。
ゴミも出なくて
自然解凍できて
お箸も使わなくていいなんて!
モノが溢れる時代に
ほんのちょっとの不満から
ほんのちょっとの発想の転換で
こんなに画期的な商品が生まれるなんてと
感動すら覚えます。
しかも、消費者にとってうれしいだけでなく
トレイを使わないということは
プラスチック使用量削減や
輸送効率アップ、倉庫スペースの効率的な利用に繋がり
環境負荷の低減にもなっています。
省スペースでたくさんの商品を陳列できるということは
小売店の売場効率も高めます。
生活者も、流通も、環境も、そして生産者も
みんなが喜ぶ商品は
ほんの少しの不満を見逃さない姿勢から。
私たちの暮らしの中で
些細な事と見過ごされていることは意外と多いもの。
そこに着目できるかどうかなのです。