女ゴコロを学ぶ Vol.311
マーケティングって何だろう?
こんにちは!女ゴコロマーケティング研究所の木田です。
皆さんは、マーケティングって何ですか?と聞かれたら
何と答えますか?
なんとなくわかっているつもりでも
いざ説明しろと言われると曖昧な気がする…。
それもそのはず、マーケティングって言葉の定義は
人によって違うからなんです。
近代マーケティングの父と称されるフィリップ・コトラーの定義は
「マーケティングとは、標的市場を選択し、優れた価値の創造、伝達、提供
を通じて、顧客を獲得、維持、育成する技術である」
有名な経営学者ピーター・ドラッカーの示した定義は
「マーケティングの目的は販売を不要にすることだ。
マーケティングの狙いは、顧客をよく知って理解し、商品が顧客にはまり、
自然に売れてしまうようにすることである。」
企業の中では「プロモーション」や「調査」の業務を行う部署を
「マーケティング部」としていることが多く
その部署に属している人をマーケターと呼ぶことが多いと思います。
しかし、それはマーケティグ活動のごく一部。
実際は、上記の定義が示すように
マーケティングとは企業活動全般のことを指していて
部署の垣根を超えた仕組みをつくり実行すること。
企業で働く人は全てマーケティング活動の一部を担っている
ということになります。
商品企画や販売促進、営業・販売 etc.
正社員もそうでない人も皆、マーケティングの知識や意識を持ち
自社のマーケティング戦略と自身の役割を理解して
ベストを尽くそうと行動したら
企業とお客様の間で起こる幸せ(価値)の交換は
とんでもなく大きなものに膨らみ
その関係性は進化して続いていくのだろうなと
想像するだけでワクワクします。
でも、実際は組織全体が
そのような意識を持ち、行動していることは稀なこと。
動機付けや教育を隅々までしていなかったり
視野が狭く分業意識が強かったり
これって戦略以前の問題。
実際、コンサルティングに入るとそういう会社が多くあります。
皆さん自身はどうですか?
皆さんの会社はどうでしょう?
さて、私が一番しっくりくるマーケティングの定義は
アメリカのマーケティング協会のものです。
「マーケティングとは、顧客、依頼人、パートナー、社会全体にとって
価値のある提供物を創造・伝達・流通・交換するための活動、
一連の制度、過程である。(2017年改訂)」
フィリップ・コトラーの言葉に近いですが
対象をお客様だけでなく
パートナー(社員や株主、取引先など)や社会全体と定義
していることろが今の時代にとてもしっくりきますし
価値を、つくる、伝える、届ける、交換する、全部ひっくるめての
仕組みとそのプロセスをマーケティグと呼んでいます。
どうですか?
企業で働く人、全員、マーケターです。
それを自覚し、意識が高ければ高いほど
マーケティングの精度は高まります。
このメルマガの読者さんはその自覚も意識も高い方々だと思いますが
どうか、垣根を取っ払い、まわりを巻き込んでください。
マーケティングは一人では完結しないのですから。