女ゴコロを学ぶ Vol.310

ロールモデル いなきゃダメですか?


こんにちは!女ゴコロマーケティング研究所の木田です。


20代後半から30代の女性からいただくキャリア相談で
特に多いのは

「ロールモデルとなる人がいないんです。
 だから、この先が不安で…」

というもの。

女性が言う“ロールモデル”の多くは

「仕事」だけでなく、結婚、出産を経て
「子育て」と両立しながら
キャリアを築いている模範となるような人物のことだ。

そうなると多くの企業では
ほとんどいないという結果になってしまう。


キャリア=管理職とは言わないが
日本企業の女性管理職比率は約1割と本当に少ない。


子育てを経験しながらそのポストについているとなると
もっと希少だ。

女性のキャリア研修では
ロールモデルを見つけよという話が決まって出るけれど


少ない数の中から無理やり見つけようとして


 「誰もいない!」だからダメだ…。

 「あんな風になれない!」だからダメだ…。

 「あんな風になりたくない」だから無理だ…。


なんて思考になっている人が多いように思う。


女性の価値観や
社会や企業などでの女性を取り巻く環境も刻々と変わり
少しずつではあるけれど
望むキャリア、生き方を選び取りやすい世の中になってきている


だから

10年、20年先を行く先輩たちのやってきたことが
そのまま模範にはならないし

仕事×子育ての両立は
一人一人の価値観や環境が左右するので
極々限られた人たちの中から
模範になる人を見つけるというのも無理がある
仮に見つけたとして

  「あの人のようにならなければ」

という呪縛が返って自分を苦しめることにもなりかねない。

むしろ
 「私にぴったりのロールモデルなんかいなくたって当たり前」
と考えた方が気が楽ではないだろうか。


誰も参考にするなというのではない。
社内外問わず
いろんな人のキャリア形成に興味を持ち
照らし合わせながら自分はどうしていきたいのかを考える。
自分の中に、こうありたいという理想像を描く。


なんか違ってきたなと思えば
何度でも修正OK!
人も環境も変わって当然なのだから。


一方で、企業には

多様な価値観や働き方、特に子育てと仕事の両立をしながら
キャリアを築いていけるよう急ピッチで支援を進め
一日でも早く
多様なロールモデルの中から選び放題の環境をつくってもらいたいと
心から願う。