女ゴコロを学ぶ Vol.294
SNS時代のギフト事情
こんにちは!女ゴコロマーケティング研究所の木田です。
12月から2月にかけて
冬は何かとギフトを贈る機会の多い季節。
クリスマス、お歳暮、お年賀、バレンタインetc.
好きな人や、友達、家族、お世話になった方への感謝の気持ちや
ご挨拶のちょっとした手土産まで
贈る相手やシーン、そこに込める気持ちも様々ですが
この数年、コロナ禍で人と人が直接会う機会が少なくなり
オンラインでの人とのつながりが加速しました。
SNS上で意気投合し毎日のように会話をしているのに
なんだったらリアルの友だちよりも
親密な関係性を築いたりしているのに
本名を知らない、住所を知らない。
直接会える機会もない。
そんな人に気軽にギフトを贈れるサービスが
「ソーシャルギフト」です。
相手とSNSやLINE、メールで繋がってさえいれば
個人情報を知らなくてもギフトが贈れるシステム。
若年層を中心に利用者が増え
市場規模は2075億円(2020年)
2025年にはその倍の4057億円にまで拡大すると言われています。
とっても便利で
ギフトのカタチが変わるのでは?
と思われるサービスですが
■相手にあらかじめ何を贈るのか確認してもらう必要があったり
【箱を開けるまで何が入っているかわからないワクワク感はなし!】
■相手に自分の住所氏名を入力してもらう必要があったり
【勝手に送って相手に手を煩わせるのはなんかちょっと違う気も…】
そんな課題も見えてきます。
ギフトと言えば
素敵なラッピングに包まれて何が入っているのか期待に胸膨らませ
開けたときの高揚感そのものこそ欠かせない体験価値ですし
いつ、どのように渡すかというタイミングや演出も価値
贈られた人の反応をその目で見て喜びを分かち合うのも価値なのです。
恐らく、ソーシャルギフトのマーケットは拡大したとしても
リアルに届けるギフトと置き換わるのではなく
新しい機会創出につながり
むしろギフト市場全体が活性化するのではと思います。
ギフトとは心を贈るもの。
贈る人も、贈られた人も、心が豊かになるものです。
自分ごとに対しては財布の紐を閉めても
相手を思う気持ちを閉じることはしたくない。
その気持ちを汲んで
こんな時代だからこそ
贈る人も、贈られた人も、心が豊かになるギフトのモノ・コト提案が
今、求められているのだと思います。
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