女ゴコロを学ぶ Vol.292

ソロ活女子をつかめ


こんにちは!女ゴコロマーケティング研究所の木田です。


20代。初めて勤めた会社の女性の先輩に

入社早々

「一人で立ち食い蕎麦に行けるようになったら一人前」

と言われたことが今でも忘れられません。

仕事の合間に人目を気にせず空腹を満たせるくらい
あちこちから引っ張りだこの自立した女性になれと
いうことだったのでしょうか?

当時から一人での出張が多く
初めて行く土地も多かったので
一人ご飯が平気になるのにそう時間はかかりませんでしたが

その頃は、一人で外食をするというと

「寂しくないの?」「信じられない」「私は絶対できない」

なんて言われることが多かったように思います。


ところが最近は様相が変わってきました。

「かっこいい」「憧れる」「私もやってみたい」


女性の一人外食は働く女性の増加に伴い年々増加し
コロナ禍で拍車がかかりました。

勤務形態もリスク許容度も異なる者同士が
予定を合わせて集まり食事をするのは
よほどの動機がいるものです。

また

「ワカコ酒」「ソロ活女子のススメ」「ゆるキャン」
「ひとりで飲めるもん!」 など

一人での活動= ソロ活 を
おしゃれにポジティブに描く漫画やドラマが
たくさん出てきたのも要因だと思います。

女性にとって外食は
人と楽しい時間を共有するための手段という役割だけでなく

食や空間の雰囲気そのものを
自分のペースで味わうといった楽しみ方も増え

求めることが多様化しているのだと思います。


一方で、飲食店を始め
サービスを提供する側の体制はどうでしょうか?


一人外食歴30年。

一人でも入りやすく、楽しみるお店を探してきた身としては
まだまだ満たしてくれるお店は少ないと言わざるを得ません。


店の雰囲気や
一人でも居心地の良い客席、空間など
ハード面を満たすだけでなく

料理でいえば、一人でも注文しやすく楽しめるメニューや量
サービスでいえば、一人でも物怖じせずに楽しめるコンテンツや接客力
といったソフト面での充実も必要ではないでしょうか?

友だちと誘い合わせることなく
行きたいと思った時に一人でも躊躇わずに利用してもらえるようになれば
それは単に一組当たりの客単価が下がるという見方ではなく
今まで失っていた利用機会が増えるということだと思うのです。



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