女ゴコロを学ぶ Vol.332
アンバサダーで盛り上げろ!
こんにちは!女ゴコロマーケティング研究所の木田です。
皆さんは、アンバサダーという言葉を知っていますか?
「ambassador」という単語の意味としては
「大使」「使節」などと訳されますが
一般的には企業や自治体などの組織から依頼・任命され
“公式”に商品やブランド、企業の普及活動を行う人のことを指します。
最近では、男性アイドルグループ「Snow Man」の目黒連さんが
「フェンディ」創業以来初の日本人男性起用となる
ジャパンメンズブランドアンバサダーに抜擢され話題になりました。
就任以降、ブランドが主催するショーやイベントなどに参加するほか
自身がメディアに出る際に「フェンディ」を着用したり
自身もまた「フェンディ」のファンであることを積極的に発信し
ブランドのイメージアップ、普及に貢献しています。
CM起用やイメージキャラクターと異なる点は
抜擢されたタレント本人が公式に依頼を受けた活動以外にも
自主的、能動的に広報活動を行うという点です。
アンバサダー起用はタレントだけでなく
顧客やユーザーを起用するパターンもあります。
職場やコミュニティにコーヒーメーカーを設置し
ネスレのコーヒーの普及に大きな貢献をした
「ネスカフェアンバサダー」はあまりにも有名な成功事例です。
そして、今、注目したいのは
社員をアンバサダーに!という動き。
例えば
フランスの化粧品ブランド「イヴ・ロシェ」を展開する企業では
ブランドの認知度不足を解決するため
社内で立候補した従業員20名ほどを「アンバサダー」に任命し
イベント応援や店頭販促の改善などを進める取り組みをしています。
業務として上から指示をされたからやるのではなく
自分から「やりたい」と手を上げて普及活動を行う。
その背景には
そのブランドが好き!
たくさんの人にもっと知ってもらいたい!
という思いがきっとあるでしょう。
「業務担当」に就任するより
「アンバサダー」に就任するという方が
モチベーションも、使命感、自主性も高まりそうです。
私が女性マーケティングプロジェクトのコンサルティングを行う際も
プロジェクトメンバー選出の条件に
知識や経験、社内のポジションよりもまず
そのブランド・商品への愛情や熱意を重視してくださいと
お願いしています。
自分で使ったこともない
自分で購入したこともない
自分の大切な家族や友人におすすめしたこともない
そもそもその商品が好きでもない
ただ、数字とにらめっこして
自社の利益を出すためにひねり出した施策に
お客様がワクワクし、共感し、応援したいと
思うわけがないのですから。
アンバサダーはいいけど
自主的に手を上げてくれる社員がいないのでは?
と心配ならば
まず、従業員のファンを増やす努力をしましょう!