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女性プロジェクトのつくり方

4.女性プロジェクトにおける管理職の役割

 女性プロジェクトの成否には、そのマネジメントに当たる管理職の力量が大きく左右します。女性たちが新たな切り口、発想で女性向け商品、サービスの企画をしたとしても、世に産みだし、流通に乗せるためには、社内外で様々な難関を突破し、協力を仰いで行かなければなりません。そのアイデアが斬新であればあるほど、前例のない取り組みは大きな壁に阻まれるでしょう。そのような時にこそ、担当管理職は陰日向で組織を巻き込み前に進められる強いリーダーシップとマネジメント力が必要です。何から何まで女性メンバーに丸投げし、放任するようでは、プロジェクトは失敗します。また、プロジェクトの遂行を気に掛ける余り、女性メンバーの発想に口を出し過ぎるのもよくありません。目的、目標、マイルストーンを共有し、客観的な事実情報の提供などをした上で、企画段階では干渉しすぎないことが重要です。

 着想は女ゴコロ、構築は男性視点で共創型の研究開発を推し進めることこそが成功の鍵なのです。

管理職に求められる力

 先に、女性プロジェクトの成否には管理職の力量が大きく影響すると述べました。では、具体的にどんな力が必要なのでしょう。ここでは、特に必要と思われる4つの力についてお話します。

(1)既存の組織・プレイヤーとの橋渡し役となり理解・協力を促す。

 女性プロジェクトはとかく組織の中で孤立しがちです。特に女性メンバーは男性に比べ、これまでの仕事の中でのネットワークやパイプが少ない場合が多いので、何かやりたいと思った時にどこに根回しや相談をしたらいいのかわからないのが現状です。先輩にあたる人たちに女性が少ないだけでなく、組織に影響を及ぼすことのできる管理職にも女性がいない。そればかりか、中には「女性というだけで抜擢されたのでは?」という妬みやプロジェクトを軽んじる目もあり、なかなか他の部署が率先して協力してくれないということも発生しがちです。また、そのようなマイナスの評価と、多大な期待とがないまぜになり、メンバー自体が周りに協力を要請しにくいといった現象も生じます。

 そこで、プロジェクトのリーダーとなる管理職は、プロジェクトの必要性や全社に及ぼすメリット、周囲の部門にはどういった協力体制を仰ぎたいのかをちんと伝え、橋渡し役になることが重要です。女性プロジェクトを孤立させることなく、周りの組織、プレイヤーと有機的に結び付けていく。そのような役割を担う必要があります。

(2)女性をステージに上げ、小さな成功事例を積み上げる

 女性はスポットライトを当てられて、自分だけが表に出て注目を浴びるのは苦手です。女性社員が少なく、さらに同性で重要なポストについている人が少なければ、それでなくとも目立ってしまい、大きなプレッシャーがかかります。

 また、女性は脳とホルモンの構造から、成功を「周りや運がよかっただけ」と捉え、失敗すると「私の頑張りが足りなかったと」考えがちです。これらの傾向は詐欺師症候群と呼ばれ、特に優秀な女性に多い傾向と言われています。最近では、Facebookの女性COOのシェリル・サンドバーグ、女優のエマ・ワトソンもこの詐欺師症候群に悩まされていたと告白しています。男性が成功を自分の実力、失敗を自分以外の要因と考える傾向があるのとは真逆で、女性のそのような言動が時に「自信のなさ」「やる気のなさ」と捉えられ、プロジェクトの推進を阻みます。もともとは兆候がなかったとしても、大きなプロジェクトのメンバーに抜擢されたなど、周りからの多大な期待がプレッシャーとなり誘発することもあります。

 そこで管理職のすべきことは、何かあったら責任は管理職である自分が取るということ、その上で相手に対する評価と期待、役割を明確に伝えつつ手を引いてステージに上げることです。大きな目標の前にマイルストーンを提示し、小さな成功体験を積み上げさせ、自分自身に自信をつけさせることと同時に組織の中でのプロジェクトの評価、影響力を少しずつ高めていくことです。プロジェクトが走り出したら、失敗からスタートさせてはいけません。どんなに小さくても成功からスタートさせるのが重要です。

(3)変革を歓迎し、時に枠から離れて模範をみせる

 新たな視点、発想を期待して、女性活用や女性プロジェクトの立ち上げを行う企業は多いですが、既存の組織が、新しい発想を受け入れない硬直しきった風土であれば、多勢に無勢。いくら女性が男性よりも縦組織を意識しない、生活者感覚を持っているといっても、自由に発想し、声に出していくことは難しいでしょう。「思っていることを何でも言って」といきなり伝えたところで、「本当に言っても大丈夫かしら・・」「思っていることを言ったら先人の方たちの仕事を否定することにもなりかねないのでは?」と考えて、なかなか本音を言えず、多くの女性は口つぐんでいるものです。

 そこで、管理職の方には一肌脱いでいただいて、自ら「ここまでやっていいよ」「こういう発想でやってみたら」と、これまでの社内の常識、枠を超えて自ら模範を見せることが大事になってくると思います。

 そのためにも世の中の女性にはどんなモノ、どんな店が売れているのか、他の業界の動向、女性にウケているコンテンツなど、ぜひ興味関心を持つようしてみてください。女性と同じように感じるというのは無理ですが、どういうものが流行っているかを見てみれば傾向が見えてきます。ぜひアンテナを張ってもらいたいと思います。

(4)適材適所に人を巻き込み、同じ目標に向かってゴールに導く

 先ほど、女性プロジェクトは孤立しがちという話をしましたが、プロジェクトの核となる部分がつくり込めて来たら、男性メンバーや男性が多く活躍されている部署を巻き込みながら、女性プロジェクトといった限定された制約の中での成功にとどめず、組織全体に影響を及ぼす中核プロジェクトとして育て、組織に根付かせていくことが必要です。女性プロジェクトの存在が特別なものではなく、当たり前のこととして定着し、ブラッシュアップを重ねていく。そうすることが、変化の激しい昨今、絶えず新しい価値を生み出していく秘訣であると考えます。

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